ベトナムの経済

    貿易収支

     1992年~2011年まで、長い間貿易赤字が続いてきたが、2012年、2013年とわずかではあるが、2年連続で貿易黒字を達成することができた。

     FDIの数字からもわかる通り、生産拠点として魅力のあるベトナムに多額のFDIが実施され、工業化の発展に伴い製品の輸出が拡大しつつある。

     貿易黒字の最大の貢献品目は「携帯電話・同部品」である。2013年の輸出品のシェア16%で第1位。長年、輸出品目1位は縫製品であったが、2013年より「携帯電話・同部品」が1位となった。

     過去4年間の「携帯電話・同部品」の輸出推移は、下記の2010年~2013年の携帯電話・同部品の輸出入状況表の通りで8.8倍と急成長を誇っている。

     最大の功労者はSamsung Electronicsである。直近の2013年には、タイグエン省で新規工場への(20億USD)とバクニン省に工場の増資(10億USD)と大規模投資が認可され、今後も携帯電話の生産力が強化される。

     大規模投資のSamsung Electronicsは目立つが、日系でもパナソニックエレクトロニックデバイス、京セラ等のスマートフォン向け電子部品等が輸出に多く貢献している。

     その他の輸入品目では、2009年2月からベトナム初のズンクアット製油所(北部のタインホア省)等の製油所の稼働増加により精油の輸入が減少する傾向にある。また、北部のタインホア省のニソン製油所(2017年稼働予定)、南部のバリアブンタウ省のロンソン製油所(2020年稼働予定)の複数の大型製油所が計画され、貿易黒字化に貢献することを期待したい。

     一方、所謂部品の輸入において裾野産業の未成熟により部品の輸入比率が上下している傾向がある。

     ベトナム商工省によると、ベトナムの2013年度の輸出金額は推定1,322億USD、輸入金額は推定1,313億USDで、それぞれは昨年対比15.4%の増加し、貿易黒字は9億USDで前年比2.9%増になるという。

    2009年~2013年の貿易収支の推移

    2009年~2013年の貿易収支の推移

    (出典:2014年1月時点ベトナム商工省データより作成)

    2013年の輸出品目の内訳

    2013年の輸出品目の内訳

    (出典:2014年1月時点ベトナム統計総局データより作成)

    2013年の輸入品目の内訳

    2013年の輸入品目の内訳

    (出典:2014年1月時点ベトナム統計総局データより作成)

    2010年~2013年の携帯電話・同部品の輸出入状況

    2010年~2013年の携帯電話・同部品の輸出入状況

    (出典:2014年1月時点ベトナム統計総局データより作成)